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クレッセント日記

facrescent.exblog.jp

フラワーアレンジメントの講師をしています。日常の色々を綴ります。

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治療

6月10日、やっと入院でき、いよいよ化学療法が始まりました。
因みに抗がん剤治療は3週間おきに6~8回行われる予定です。
(大先生の口調から8回になりそうです(涙))。

入院した日、あらためて血液内科で生検をしました。
ベッドからストレッチャーに移っての移動です。
まるで重病人のようです(重病か)。

ゆるい麻酔を点滴されてお腹をふか~~く刺された模様です(見てないのでわかりません)。
ゆるい麻酔なので、眠いのに眠れない、その状態でぶすぶすお腹を数か所刺されました・・・。
(でも、今はその跡はほとんどわかりませんが)。

翌日、いよいよ抗がん剤のうちのひとつを点滴しました。
この点滴がすごい。
何がすごいって看護師さんたちがひっきりなしに様子を見に来てくれるのです。
そして、酸素飽和度、体温、血圧を毎回必ず測ります。

ショック症状を起こしやすかったりするからだそうです。
幸い、私は無事点滴を終えました。

そして、さらに翌日、数種類の抗がん剤を点滴しました。
この点滴も緊張しました。
液漏れすると腕の組織が大変なことになるものがあるので絶対手を変に動かさないように、と言われ、途中でトイレに行きたくなったらどうしようなんて思ってしまいましたが、これも無事終了しました。

その日の夜、ちょっとむかっと来たので、制吐剤を点滴してもらって眠りにつきました。

翌日、大部屋から個室に移ることができました。
私のことだから、吐いたり、うめいたり、みんなに迷惑を掛けそうだったので、初めから個室を頼んでいたのですが、この病院、個室は常に満室なんだそうです。
個室は階が変わるのですが、荷物持って歩いて移動しました。

このときまでは私は元気でした・・・・・。

治療_f0185066_13542974.jpg
個室は9階でとても良い景色。
もしかしたら名古屋で一番良い景色の病室かもしれない(?)

病室から見た景色。
ドンピシャ自宅方向。

スカイタワーの向かって右側の緑の森の中に自宅があるはず。

















個室に引っ越した日から数日間、私は死んでました(←冗談)。

昨日までは私はなんの自覚症状もなく、普通に食べて、普通に動けてました。
それが抗がん剤を点滴して2日後くらいから、それは始まったわけです。

まず、吐き気。
この吐き気は予想外でした。
というのも、大先生曰く「今時の抗がん剤はそのあたりはちゃんとケアするので、吐く人はいませんよ」。
曰く、「ドラマとかで抗がん剤が吐くみたいなのをしてるのがいけない」。
さらに大部屋にいるときに、私と全く同じ病気の人が退院間際だったのですが、「見て。こ~んなに元気よ、大丈夫」。なんて言っていたのでした。

苦しい時、(みんなの嘘つき~~)と心の中で喚いていました。

内服薬は効かなかったので点滴に制吐剤を追加してもらいましたが、間隔を6時間空けなければいけません。
大体、その頃になると薬の効き目がなくなってきて、気持ちが悪くなってきました。


次に、だるさ。
これは薬もないし、どうしようもありませんでした。
とにかく、じっとしていられない。
所謂、「身の置き所がない」という状態がず~~っと続くのです。
シーツの上に敷いていたバスタオルがもうぐしゃぐしゃになりました。

ところが、ある瞬間、気づいたのです。
(あれ?制吐剤を点滴すると、ちょっと楽になる)。
吐き気止めが何となくですが、だるさにも効くような・・・。
これは本当かどうか、次回確認してみようと思います。

次に大変だったのは、食欲超不振。
心因性のせいか、この病気がわかってから体重が2キロ落ちてました。
私はホメオスタシス機能が優秀?なせいか、体重の変動がほとんどありません。
ここ何十年、ほぼ同じ体重なのです。
ちょっと増えても、すぐ元に戻ります。
逆にちょっと減って喜んでても、すぐ元に戻ります。

なので、2キロ減は大きい変動なのです。
これ以上落としたくない、と思って食べようとしてもどうしても食べられません。
吐き止めのおかげで吐き気が抑えられていても、です。
食事が運ばれて来ても、即返していました。
一応、食べられるかどうか蓋をはずすのですが、蓋をはずして匂いを嗅いだ途端、(無理!)となるわけです。

特に、和風の出汁の匂い(おそらく、安い粉末の出汁だと思いますが)がだめでした。

しょうがないので、栄養食のゼリーなど(ウイダーインゼリーみたいなの)を啜ってみましたが、香料のきついものはダメでした。


こういう状態の中で、トイレは頻繁に行かなければいけません。
とにかく、点滴で水分を取って、なるべく速やかに抗がん剤と死んだがん細胞を流さなければいけないようです。
起き上がるのはつらかったです。

会話はしたくありませんでした。
しゃべるのがしんどかったのです。

ラインが来ても見るのが精いっぱい。
返すのが苦痛でした。

テレビも見たくない。
部屋の明るさも苦痛なので、部屋もくら~~くしていました。

とにかく、この時間が速く過ぎて欲しい。
寝ているときだけがつらさを感じないので、ずっとうつらうつらしていました。

数日間人工的に寝続けて時が過ぎる、そういうオプションはないんだろうか、そんな夢みたいなことさえ思いました。



老人ホームのよう、と言われた個室の障子。
自分の部屋にいるように、という配慮なのだろうが・・・。
全部閉めてもこの明るさ。
カーテンが欲しかった。














個室の様子。
改装したばかりか、とても綺麗だった。
トイレと洗面所つき。

Wifiは繋がるので、スマホ、パソコンは自由に使えた。
テレビ、冷蔵庫も無料。

寝返りの音やうめき声を聞かれなくて気が楽だった。
また、他の人の食事の匂い、音もなくて楽だった。



by fa-crescent | 2019-07-20 09:06 | 病気関係

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